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Development, diary

テクノロジー乱世をどう生きるか

21 6月 , 2015  

Wearable, IoT,AR, VR, Drone, AI, Big Data,Robotics…など、今、テクノロジーは乱立の時代へ突入していると言っていい。しかも、その進化と情報のスピードは、超速い。

おそらく、これまでちょっとしたアーリーアダプターだった人も、スマートフォンの次のテクノロジーがこんなにたくさんあると、

「一体何すりゃいいのよ!」

と解を見出せない人が増えているんじゃないだろうか。

まさに「テクノロジー乱世」と言っていいだろう。



今日は、このテクノロジー乱世をどう生きるか、について、今現在の思考を述べておく。

私上路は、Wearableの国際イベントなどを手がけている関係上、この複数のテクノロジーを俯瞰してみているが、
上物(ウワモノ)と下物(シタモノ)があるな、とまず理解している。

言い方を変えると、
「表面のアウトプットとインプット」に関わるウワモノと、
「裏側で動作するシステム」シタモノとに分けられる。

前者はわかりやすい未来で受け入れやすく、後者は前面に出てこないだけに、多少地味だ。

⚫︎ウワモノ系
ウワモノとは、主にセンサーの小型化と低価格化によって実現する、未来的な表現を持ったもの。

・ウェアラブル
・ジェスチャーコントロール
・AR(拡張現実)
・VR(仮想現実)
・Drone

主にセンサーを前面に出したテクノロジーは、世間の人が手にしたときのトキメキの度合いが高い。
見た目で「未来感」がわかるので、話題になるのは、それほど難しくない。
おそらく、世間への理解は、こういったテクノロジーのほうが速く、一般的に飲み込みやすい。

開発する側も、作っていて大変面白い。
弱点を言うとすると、ソフトやコンテンツを作るのが、やたらと面倒であることだろう。
制作環境も統一されていなければ、それを配信する流通プラットフォームも、まだない。
結局、スマートフォンがないと動作しないものが、ほとんどだ。

今、私の会社でもVR制作専門のサービス「GuruVR」(グル・ヴィーアール)を立ち上げたが、ハイクオリティな制作手法はマスターしたものの簡単かと言われると、ものすごい手間であることは間違いない。
そして、それを届ける流通プラットフォームには、多くの壁がまだある。

⚫︎シタモノ系
ちょっと前のビッグデータとか、クラウドもそうなんだけど、いまいま、代表的なのが、AIと呼ばれる人口知能。
昔からSF映画でも、「人工知能=人型ロボット」をテーマにしたものが多いが、最近のAI、ロボット系映画は、このあたりのリアリティがさらに細かく描かれている。「ベイマックス」や「チャッピー」がそれだ。

実はこれも、“音声認識とかイメージ認識などのインプットセンサーが進化したから、AIも進化した”、みたいなところは、UIとしては大きいんだけど、
今回のブームの特徴は、インプットのイメージへの変換から人間が持つ「曖昧性」と「連想力」をコンピューターで創れるようになったこと。これによって、コンピューターは、一つの「言葉」とか文字から、音声的な響きや、色合いをもった景色まで、想像して有効な回答をアウトプットできるようになったのだ。

人工知能の発達により、近い将来に、現在の仕事の幾つかは、ロボットかコンピューターが勝手にある程度の応用力を持って、人の代わりにこなしてくれることだろう。

しかし、ただの「人の代替え」だけであれば、AIはそれほど盛り上がっていなかったかもしれない。

AIの本当の可能性は、人間では得ることに限りがある「体験」や「知識」などのデータを、ほぼ無限にクラウドから持ってこれることにある。
これにより、人間でいう「勘」を超える、精度の高い「未来予想」が創造できるようになること。
この予想が人間にとって「快適なもの」と認識された瞬間、そこから「本当のAI社会」が始まる気がする。

⚫︎チャンスはどこにあるのか。

一つ言えるのは、今の上物系は「ファッションに近い」ということ。
もちろん、“トレンド=話題性”が有効な業種はたくさんあるので、これをあえて“モテるためのファッション”として扱うのは、大変有効だと思う。

ただ、よく、“美人は三日で飽きる”、“見た目だけで中身がない人”などと比喩されるように、

「中身」=「メリットは何か」「どこに役に立つのか」

がしっかり見出されないと、長期的な信頼を得るのは難しい。
惚れられたと思ったのに、ひと月もしたら、飽きられてしまっているかもしれない。

そういう意味では、「ウワモノ系に“長期的な信頼”など不要」という理解の方が正解なのかもしれない。
つまり、短期決戦を割り切って参戦するなら、ウワモノテクノロジーは、大変有効なのだ。

また、AIはどの産業にも、今後必須となってくること間違いないが、グーグルやIBMなどの大手らがそのベースを築きつつあるため、何もしなくてもそのプラットフォームに触れやすい環境にはなっていくだろう。

そうなったとき、大事なのことは何か。

それは「料理のセンス」。そして、それを開店する場所である。

腕のいい調理師において、新鮮な素材を仕入れることは、もちろん欠かせない。
野菜や米にも、様々な種類があるように、ウェアラブルやIoTにも多くのデバイスが
乱立している。そして今後、AIという出汁ベースは欠かせない。

それをどう調理して、どの場所に店を出すのか。

テクノロジー乱世の時代、
ただ、“新しい”というだけで皆が飛びついた時代は、終わりを迎えようとしている。

料理人のセンスは、閉店後の厨房で行われる新たな味への探求、
“トライ&エラー”によって磨かれる。


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