「ウェアラブルは世界を変えるか?」をテーマに日本で初開催されたWearable Tech Expo in Tokyo 2014が無事終った。
僕はこの企画の言い出しっぺでもあり、全体からプログラムの細部に至るまでを総合プロデュースした。
きっかけは昨年2013年の7月に、僕がN.Yで私が参加した「Wearable Tech Expo in N.Y」を見て、これは日本に持ってこなければと思ったこと。当時、それだけ米国のウェアラブルブームの浸透度は、日本のそれに大きく先行していた。
帰国後、日本での開催を検討していた矢先、朝日新聞メディアラボの方々と即、意気投合し開催が決定した。
でも実は、この開催が正式に決まったのは、12月半ば。3月25日のイベント本番まで、実質、3ヶ月ちょっとしかない。
3ヶ月ちょっとしかない準備期間の中で、イベントのプログラムやスピーカーコーディネート、出展ホール、プロモーション、チケット販売、そしてウェアラブルアプリケーションのデモ開発まで、決定当初から「無謀」と言っても間違いないくらいそのスケジュールは、タイト中のタイトだった。マジでギリギリ。
いちいち迷っている暇はない。決断に継ぐ決断。そして無理な部分は即変更。。
終ってみれば、本当に本当に大変な3ヶ月間だったんだけど、僕は心の底から楽しかった。
なぜなら、準備を進めていく中で、
会う人会う人がみんな、異常なほどに協力的だったからだ。
もちろん、「結局参加しなかった」企業や人は大勢いる。
でも、それ以上に「やろうよ!」と言ってくれる人のパワーが集まった。
少々高値だったチケットは発売当初、本当に売れるのか?という不安があった。
日本発売前のGoogle Glassは、使えるのか。
出展企業は集まるのか。
国内外のスピーカーが揃えられるのか?
結果、チケットは完売。その後も「なんとか入手したい」という問合せが殺到した。
Google Glassの使用は、総務省と相談し、条件付きで快諾。
ウェアラブルテクノロジーを囲む様々な業界から出展と登壇が決まった。
当日、僕は恩師であり親友であり戦友でもある湯川鶴章さんと、進行MCとしてステージに立ち、さまざまなセッションのモデレーターをやった。こんなにストレス無く、全面的に信頼できるパートナーは他にはいない。
満員の会場。
第一線を行くスピーカーの面々。
大盛況の出展ホール。
エキスポ全体はテレビ、新聞、そしてニュースサイトなど300ほどの掲載を記録した。
事業としてのメリットやデメリットなどは今後の事務局内で数えきれないほど語られるだろう。
ただ、僕自身が最もやって良かったと思えたことは、
本気で挑戦している人達と1対1で向き合えたことだ。
企業の大小問わず「新しいこと」に挑戦している面々と、じっくり話すことができた。
僕はマスメディア業界の中で「新しいこと実行部隊」として、この業界に十五年以上いるが、僕を含め、新しいことにチャレンジしている人は、数多くの「逆風」を内外から常に受けている。
そして誰もが初めは、孤独だ。
僕自身にとって、このイベントが大いなる挑戦であった事は間違いないが、
ウェアラブルで挑戦する彼らとの出会いは、今後の僕個人の決断に様々な後押しをしてくれることだろう。
多くの関わってくれた皆さん、来場してくれた方々に感謝します!
また会いましょう。
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