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その体験の為に何が必要か〜ブラアプリの反響

14 3月 , 2010  

2010年1月26日に発表したiPhoneアプリ「ブラタモリ提供 ブラアプリ」は
おかげさまで、日本初の位置連動型のテレビ映像配信アプリとして大変好評を
得たようだ。



スケジュールの関係で、機能やコンテンツを詰め切れなかったところは
多々あるものの、ツイッター等で「ついに全部のポイントを制覇した!」
などと、つぶやかれているのを見ると、本当にうれしい。

さて、この取り組みについては、今でも内外から取材を受け、様々な
お言葉を頂いているが、たまに視点がずれているご意見を頂くこともあるので、
僕なりに今回の取り組みの本当の視点を説明しておきたい。



ネットニュースに数多く掲載して頂いた中で、もっとも今回の取り組みの
意味を大変良く理解して頂いていると思われる記事があるので、
紹介しておこう。

ITmedia
「テレビに出た場所」をもっと身近に――「ブラタモリ提供ブラアプリ」の狙い
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1001/29/news016.html


何が言いたいのかというと、
今回の取り組みは、
「番組の追体験ができるサービスを目指したものである」
ということ。

位置情報を使用した、という技術的視点は、その目的ための一手段でしかない。
・・なかった、というべきか。

僕自身も提供していくうちに、そう思ったのかもしれない。



位置情報技術を使用したiPhoneアプリは既に世に溢れているが、
どういうシーンでどう使うと、ユーザーはどう行動するのか、
までがイメージされているサービスははっきり言うと、かなり少ない。

技術的にこんなこと、できます!・・で、世に出したものの、
一向に使えなかった・・というものがやたらと氾濫している。

つまり、技術的な新規性だけで注目されるものは、
まだまだユーザーの生活に入り込むまでの距離は遠い
と言うことだ。

その距離を縮めてくれるものが、
ある一定の価値観で共感できる良質なコンテンツなのだろう。

今回は、素晴らしい「ブラタモリ」というコンテンツに恵まれた。

この番組のコンセプトをユーザーにも追体験してほしい。

という目的の元に、位置情報がたまたま必要だったのだ。

位置情報と連携するという技術自体を、僕らが身につけるのは、
オープンソースな今、難しいことではない。


僕らは少数のメンバーで構成されたチームで、
こういった新しいコンテンツサービスを日々、妄想しながら創っている。

このチームの中では、技術系の人間が新しい技術を把握している、
ということは、もはや前提中の前提であり、
おそらく、メンバーは皆、そのことだけが特に凄いことだとは感じていない。

課題は、そのもっとその先にある。

それをどう使うと、人はワクワクするのだろう。

どのタイミングで、本当に必要、と判断するのだろう。

どの画面を家族や友達と一緒に見たくなるんだろう。

そして、その新体験の実現ために何が必要なんだろう。




技術の新規性だけでオッケーな時代が終わりつつあると同時に
番組を観てもらえばオッケー、な時代も終わりつつある。

そういう意味では、番組を制作する側も、新しい視点で番組を
企画していくことが必要になるだろう。




僕らは必要なコンテンツを生活に必要なタイミングで、
できればかっこ良く、そして時には面白く届けたいのだ。

そして最近、時代もそれを求めているんだな、と感じる今日この頃、

私は今なお、新たな妄想にふけりまくっている。


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